ペットイメージ

私とペットのタマの話

私の家は田舎にあって、周りは一面田んぼばかりの所でした。
親は農家の仕事をしていたので、農業が忙しい時には家に一人でいなければならなくて寂しい時もありましたが、年齢が上がるにつれて不思議とそういうもになのかもと思えてきたものです。
菜の花が咲き乱れる春先のこと、山にある畑の様子を見に行こうとトラックに乗って隣町にある所有の山まで行くことになりました。
小型のトラックは子供にとってはかっこいい乗り物で、たまにしか載せては貰えませんでしたが、時折こっそり荷台に乗せてもらえると、晴れやかな気持ちになるのでした。
冬は白菜を作っているわが家では春先になると畑は一面菜の花畑になります。
黄色い菜の花は見ているだけでも心地よく、春の風物詩ともいえるものでした。
トラックから降りて花畑で遊んでいると、生き物の鳴き声がしました。
田舎の山は野生の動物が結構いるのであまり驚くことではありません、時折蛇やタヌキとも遭遇するのですが、今回は違うようでした。
鳴き声を頼りに探していると野菜のコンテナの中に新聞紙が曳いてあり、なかには真っ白な子猫がいました。
きっと子猫が沢山生まれてしまい困った人が捨ててしまったのでしょう。
田舎では良くあることなのです。
ちなみに私の家にはペットではありませんが猫が沢山います。
この子たちはすべて野良で餌をあげている内になついてしまい、何時しか家の縁の下に住みつくようになったのです。
私は子猫を拾い上げましたが、元気が無いのか子猫は見動きすらしようとしませんでした。
親に相談すると家に持ち帰って手当てしてあげたらと言います。
適当な意見でしたが私は頷いて、子猫を拾って帰ることにしたのでした。
それから少しずつ子猫にミルクを飲ませたり世話を焼いてあげると、見る見るうちに元気になり外にいる野良とも遊ぶようになりました。
ちなみに野良ネコには名前は付けないのがわが家のルールなのですが、私の拾ってきた猫はめでたく家のペットになったので、タマという名前を付けてあげました。
もっと可愛い名前もあったのではとも思うのですが、私の家では家猫には必ずタマと命名するという掟があるのです。
それ以来タマはうちの家猫として君臨しています。
時折柿の木に登りハトを捕まえたり、ネズミを供物のように畳に並べたりするワイルドなやつですが、とてもかわいい家族です。
その後野良との間に子供が出来てすっかり野良の猫たちも家猫のようになってしまいましたがそれも御愛嬌、今でも実家に帰ればタマの子供のタマ達が私を迎えてくれることでしょう。
今年も菜の花を身に実家に帰り、タマ達と戯れようかなと思うこの頃です。

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